ねことわたしと

猫との暮らしあれこれ。

お休みしましょう!

この週末は息抜きに、地中海の町、カシュへ。

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結論からいいます。
みなさん、お休みした方がいいです。
特に、毎日をいっぱいいっぱいで生きている方。

 

ちゃー坊の介護が始まってから、私はいつも全力投球で、ほとんどの場合それが行き過ぎて、やがて崩壊。
その都度友だちから、「お休みした方がいいですよ」と言われ続けたものの、とてもとても家を留守にすることなんてできないし、どこかへ行ったとしても、離れているちゃー坊のことが気になって楽しむことなんてできない、そう思っていました。

 

もちろん、すごく状態が悪いときはそうかもしれません。
でも、ちょっと落ち着いたときに、いつもの日常から離れて、一人でのんびりと過ごすことは、とても大切なことだと、今回つくづく感じました。

 

『休む』という字は、人が木に寄りかかっている様を表しています。
その様子を想像したとき、2012年の秋に訪れた極東ロシアのタイガで生活をするウデへ人の猟師さんたちが言っていたことを思い出します。

 

猟で何時間も野山を歩き疲れると、僕らは木に寄りかかって休息する。
何故木なのか。それはタイガの森の木からエネルギーをいただいているからなのさ。

 

 

そして、命名字解というブログによると、
『木』は不動のものでありながら鋭気を蓄え成長し続けるものであり、人が動きを止めて『木』のように鋭気を蓄えることが『休』の字義である。

 

なるほど!

 

自分が病気だったり、介護する立場だったりすると、旅行に行ったり、楽しんだりすることを『不謹慎』みたいに言われることが多いじゃないですか。
でも、闘病や介護が長期になればなるほど、そういう時間を作って休息して、元気を蓄えるって大事だと思います。


私も頑にならず、もっと早くに思いきって息抜きをすればよかった、、、って思います。
やっぱり、普段と違う環境で考えることって、普段の環境と同じように考えても違う風に見えてくると思うんです。
普段の生活から解放される分、余裕が出てくるというか。
そういう目線で見えて来ることって、大事だと思うんですよね。
一生懸命になるとどうしても距離が近すぎて、本来見えるものも見えなくなってしまっていることが多いので。

介護したいから介護しているんであって、休息なんて必要ない!って言われたらそれまでなんですけど。

 

人の場合はそういうサービスもありますが、動物はどうなんでしょう。
信頼してお任せできる仲間とか、助け合いながら休息できるネットワークみたいなものがあればいいですね。

 

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チイをおもう日

3年前の8月21日、明け方。
私が二番目に保護した猫、チイが空へ還って行った日。

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チイが亡くなって3年が経ったけれど、チイのことを思わない日はない。
むしろ、元気だった頃のときより、ずっとずっと頻繁にチイのことを思う。


小さな身体。
細い手足。
青になったり緑になったりする美しい目。
ヒャヒャヒャと小さく笑うような鳴き声。
少し湿ったようなヒンヤリした被毛。

 

目で、耳で、手の感触で。
私の五感はぜんぶでチイのことをいつでもはっきりと思い出せる。

 

チイを保護してすぐに動物病院へ連れて行って、避妊手術をお願いした。
当時うちには犬とチイより1年前に保護したミイがいて、おまけにうちは母子家庭。
これ以上動物は飼う自信がなかった。
避妊したチイを保護した場所にリリースするか、新しい飼い主さんを見つけるか、考えるので1週間時間をもらった。

 

そして1週間後。

 

チイは我が家の子になった。

 

避妊手術が終わってチイに会いに行ったとき、とても不安そうな顔で私たちを見ていたのがとても印象的だった。
チイはすごく人に慣れている子だった。
きっと理由があってあの場所に置き去りにされたんだろうなぁと思うと、もとの場所に戻せなかった。
猫の多頭飼いも、犬と猫の多頭飼いも初めてだけれど、まあどうにかなるか、、、と家に連れて帰ることにした。

 

しばらくケージ飼いをしたものの、鳴いたり不満そうな行動をすることは、一度もなかった。いつも大人しくちょこんと座り、「チイ」と呼べば必ず返事をした。
穏やかで大らかな性格だったからかすぐにうちの環境にもなれ、それから数ヶ月後にはうちに迷い込んできたちゃー坊を、最初はものすごく拒絶したものの、一度受け入れたら実の子のように可愛がった。

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日本にいる間は、病気らしい病気は全くせず、問題も起こさず、本当に手のかからない子だった。

 

そんなチイが、イスタンブールに来て間もなく病気になった。
小さな身体がみるみる間に更に小さくなって行った。
最後も本当に潔かった。
自ら食べることを止め、私が仮眠をとったほんの1時間くらいの間に逝ってしまった。
当時を振り返ると、今の私ならもっと何かチイのために出来たと思うけれど、あの頃の私はトルコ語もほとんど分からず、生活も思うように行かず、自分のことでいっぱいいっぱいだった。

 

申し訳なかったなぁと。
でも、それ以上にチイからは沢山のことを教えてもらった。


控えめで、華奢な身体で一見大人しそうだったけど、でも本当はとっても遊び好きで誰よりも強くって、そして誰よりも愛情深かったね。
保護した仔猫の面倒もよく見てくれていたね。
人間が弱っているとき、いつも側にきて、寄り添って、じっと見守ってくれていたね。
みんなチイのことが大好きだったし、今も変わらず大好きだよ。

 

チイが愛情いっぱいで育ててくれたチャー坊は今口が痛くってちょっと大変だけど、私がしっかりサポートしているので安心してね。

大好きな大好きなチイ。
出逢えたこと、そして11年と2ヶ月ともに暮らせたことは、私の大切な宝物です。
ありがとう。
また会おうね。 

Love you and miss you, Chie...

  

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ゆるりゆるりと

いやー、タイトル通り、ちょっと疲れが出て、先週はダウンしていました。

                     f:id:watashitonekoto:20170820203128j:plain
           今日は猫の写真じゃなく、美しいイスタンブールの風景を。
           ヨーロッパ大陸からアジア大陸を眺める。

 

ちゃー坊は前回ブログを更新してからしばらくは食べていたんですが、再び食欲が落ちました。
しかもまた4日。

というか、食欲が落ちているというよりは、食べられない。

一日、二日はちゃー坊も私もある意味『余裕』があるのですが、三日を過ぎてくると焦り始めます。
ちゃー坊もお腹が空いているので食べたくて、鳴いたり、恐る恐る口をつけてトライするのですが、痛みが襲って食べられず。


大好きなまぐろも、新鮮な鰹も鱸、卵も、お肉も、色々な食材を色々な形態で用意するも食べられず。
もちろんウェットフードもドライフードもグリニーズもダメ。

 

私は私で精神的に追い詰められている上、夜には不安が増して、暑かったということもあって熟睡できず。
そんなとき、突然のぐるぐるめまい。
そしてめまいに伴い吐き気、そして汗が噴き出したと思ったら、背筋に寒気。
しばらくじっとしているとめまいは少し治まってくるんですが、頭を動かすたび、ぐるんぐるん。

 

音と強い光、特に白い光で症状が悪化するので、そんなときは衣服をゆるめ、じっと目をつぶって過ごすしかありません。
3時間ほどすると症状も落ち着いて来たので、インドのホメオパスの先生に連絡をして、指示されたレメディを服用。
若い頃にかかったメニエール氏病かと思いますが、更年期なお年頃なので、それから来たものかもしれません。

 

いずれにせよ、最近は力まず気持ちをゆるめて、を心がけているものの、やっぱり疲れは見えないところで蓄積されているのだなぁ、、、と実感。 

 

考えてみたら、私は学生時代は短距離の選手で、見えるゴールを目指すことが得意。
それとは逆に、ゴールが見えないマラソンは苦手。
そう、もともとスタミナがないのです、わたし。

 

『短距離選手のわたし』が常に私の本質にどーんと居座っているので、ちゃー坊の病いの症状がより強くなってからというもの、ずっと全速力で走っては、時々倒れ、少し体力が回復したら、また全速力で走るの繰り返し。
ちゃー坊の病いは例えれば、ゴールが見えないマラソンのようなもの。
それには何よりスタミナが大事、全速力で走っていては体力が持たない、そう気付いてからは、再びゆっくりと歩き出したんですが、気がつくとまた全速力で走ってる(笑)

 

でも今回ばかりは、弱音を吐きました。
頑張るけど、今までのようには走れないと。
走り方を変えなくては、身が持たない。
何だか悔しいような、悲しいような複雑な気持ちでオイオイと泣きましたが、もうキャパがいっぱい!という私の身体と心の声を聞いた瞬間でした。


もっと大らかに、というか、ちょっとは走れよ!って言われるくらいどーんと構えていたいなぁ、と思うんですが、これって私の本質とは真逆のエネルギーなので、そうそう簡単には行かないのですよね。

 

まあ、それでもそれに気付いている今は、暴走しかけているときには息があがる前に「あ、まずい!」と速度を緩め、ネガティブな思考に引っ張られそうなときは深く呼吸をしています。

ゆるり、ゆるりと行きたいものです。

 

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現代医学の限界を感じるとき

先日、ホメオパシーのセッションの前に、ちゃー坊の口の中を見てもらいに獣医さんへ行ってきました。

 

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というのも、食べなくなった途端、ぬるぬるしたヨダレがあまりに大量に出るので、炎症の他に、もしかしたら口の中に異変があるのではないか、と気になったのです。
結果、心配していたようなものはなく、未だ続いている口の中の炎症によるもの、ということでした。

 

その前日からご飯を食べ始めたものの、それまで4日間食べなかったと報告すると『メタカム』というシロップ状の鎮痛剤を使いましょう、とのこと。
もしそれでもダメなら、注射で痛みを抑えるしかない、今はそこまでしかできない、夏の暑いときには、炎症性の疾患の症状が重くなるので、きっと天候が涼しくなれば治まるはず、と獣医さん。

 

つまり、今出来る治療は、痛み止めで痛みを抑え、体力を落とさないために食べさせるだけ。後は、炎症を悪化させているであろう天候が和らげば、症状が良くなるかもしれない、ということ、です。
もし涼しくなっても症状が治まらなかったら?とは聞きませんでしたが、そうなった場合は対処療法で対応していくしか方法はなく、恐らく一生何らかの薬を使い続けなくてはならなくなると思います。

 

もちろんそれを選択することも一つですが、私は自分自身もですが、薬に頼らない方法を選びました。

 

症状がとても悪くなる度にすごく揺れることもありましたが、これもバイタルフォース(生きる力)が正常に機能しているからのこと。
また不快に感じているであろう炎症も、身体からの訴えを聞いて解決するために、必要なもの。

 

病いの症状は、痛かったり、痒かったりと、ほとんどの場合不快なものですが、全ての訴え【症状】には根っこ【原因】があり、その根っこにある問題を解決するには、問題の深さにもよりますが、ある程度の時間と忍耐が必要なのです。


この半年間に4回の全身麻酔、鎮痛剤・抗生物質ステロイドの投与、そして頻繁な通院と、身体にも心にもこれまでにないほどのストレスを受けたちゃー坊。
それを今、自分の力で身体に不必要なものを一つ一つ身体から出して、本来の健康を取り戻そうとしているところ。

 

口の痛みや不快感から口元を引っ掻く姿はとても痛々しいですが、それでもそれに堪え、一生懸命食べて、乗り越えようとしていると思うと、命の強さを実感し、ただただ感心するばかりです。

 

主役はちゃー坊。
先生も私もこの病いを治すことはできません。
私たちはただ、そんなちゃー坊を見守り、観察し、先生はちゃー坊の生きる力を後押しするレメディを見つけ、私は新鮮で美味しそう!と食欲をそそるご飯を用意し、身体をマッサージしたり、励ましたりしながらサポートしていくだけ。

 

そしてそれに加えて何よりも大切なのは、『愛』。
また、ちゃー坊の生きる力を信じ、笑顔で元気をおくること。

 

一緒に暮らす大切な家族が病気になり、それが難しい病気だったり、思った以上に治療が長引いたりすると、どうしても気持ちも重く、暗くなりがちです。
でもそんなときだからこそ、努めて明るく、笑顔でサポートすることが大切なんだと思います。

 

そんな中、日本からトルコに遊びに来た友だちにお願いして、こんな本を持って来てもらいました。 

決定版 犬・猫に効くツボ・マッサージ 指圧と漢方でみるみる元気になる

決定版 犬・猫に効くツボ・マッサージ 指圧と漢方でみるみる元気になる

 

興味深く、かつ色々と参考になる内容が盛りだくさん。
楽しく読んで、マッサージの参考にさせていただきます。

 

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B.E.A.M.をみる

今日は少し和らいでいますが、熱波がやってきて、暑かったのですよ、イスタンブール

 

f:id:watashitonekoto:20170809154416j:plain     スイカ8.5キロ、つー5.2キロ。スイカは6分の1ほどは食べ、あとはスイカ糖にしました。

 

イスタンブールに来たばかりの頃は、トルコ人が「イスタンブールは蒸し暑い!」と言っているのを聞いて、『いやいや、こんなの蒸し暑いうちにはいらないでしょ?』って思っていたんですが、最近は「もしかしたら日本と同じくらい暑いんじゃないか?」って思ってしまうほど、イスタンブールの夏を蒸し暑く感じるようになってしまいました。

 

こう暑いと、食欲は落ちるし、冷たいものばっかり飲んだり食べたりで、身体が冷えることで内臓の働きが落ちてまた食べてくない、、、という、悪循環に陥りがち。

 

日本だと、ここで麺類とか鰻とかお寿司とか、暑くっても食べたくなるものがあるんですが、トルコの夏のお料理で思いつくものと言ったら、ジャジュックっていうヨーグルトとキュウリのスープみたいなものくらいでしょうか。

 

あとは、スイカくらいかなぁ。
ってスイカはお料理じゃないし、どこの国にもありますが(笑)

 

人間がこんなだと、猫も同様、食欲が落ちます。
ちゃー坊も、せっかく食欲が出て来て、おおーっ!って言うくらい食べていたんですが、熱波の到来とともに、また食べなくなってしまいました(涙)

 

食べないと、心配じゃないですか。
だって、食べること=生きること、ですから。

 

この病いを患うようになって、食べたり食べなかったり、安定したかと思ったら不安定になったりを繰り返しているので、その状況に私自身も大分慣れてきてはいるのですが、実は今回、丸4日食べなかったのです。

 

丸4日って、、、
ちゃー坊、断食道場に行けちゃいます。

 

って今だからそんなジョークも言えますが、その最中には『絶望』という言葉がちらついたほど。
だってですね、トルコは食材のオプションも日本に比べたらずっとずっと少ない上に、偏食に拍車がかかっている今、口にしてくれるものを見つけるのに、ホント苦労しているのです。

日本で同じような症状を持つ猫さんたちの情報交換の場を見ても、日本は魚介類だって種類が豊富だし、チュールとかその他のおやつ類やサプリメントも沢山ある。
羨ましい限りです、本当に!

 

けれどそんな状況の中でも、とても不思議なこともあるのです。
食べていないけれど、ちゃー坊から『力』を感じるんです。
なんて言うか、暑いし食べていないからだるそうにはしているけれど、衰弱している風には見えないみたいな。

 

これまで具合の悪いときは、クローゼットやソファの下に一日中籠りがちだったのですが、この4日間はひとりで隠れるように籠ることはほとんどなく、起きている時間も増え、撫でると喉を盛大にならしてご機嫌だったり。

 

これまでちゃー坊のお兄さん猫のミイとお姉さん猫のチイを見送っていますが、旅立つしばらく前から感じていた『生きてはいるけれど魂がはがれててしまった』ような感覚を、ちゃー坊からは全く感じません。

 

ちゃー坊は現在ホメオパシーの治療を受けていますが、先生からは病気の症状もですが、それ以上にB.E.A.M.という症状について、必ず、毎回、訊ねられます。

 

このB.E.A.M.とは、
     B=Behavior(行動)
     E=Energy(エネルギー)
     A=Appetite(食欲)
     M=Mood(気分)

 

もう少し具体的に言うと、
     ・グルーミング、爪とぎ、遊んだりなど、元気なときの行動をしているか
     ・エネルギーを感じるか
     ・食欲はあるか
     ・機嫌はよいか

 

先生は、顕在化している症状が悪くても、このB.E.A.M.に改善が見られれば、Very Good!と言います。

 

このB.E.A.M.から見えてくるのは、その子の全体像です。
病気のときはついその症状ばかりに焦点が向けられてしまいますが、慢性的な疾患はその『部分』だけに存在しているのではないのです。

 

ちゃー坊の場合、術後しばらく痛み止めを使っていたので食べることはできましたが、その食欲のA以外の、行動、エネルギー、機嫌は全てにおいてとても低下していました。
しかし食べなかったこの4日間は、『食べる』ことはできませんでしたが、食べ物には常に興味を示すなど、『食欲』がある素振りも見せていました。

 

それが証拠に、この時期手に入らない、大好物のマグロを近所の魚屋さんで奇跡的に見つけ差し出したときは、痛みや不快感にもめげずに食べました。
食べることを諦めないということは、生きる気力がまだまだあるということ。
何だか、頑張っているちゃー坊に気弱になった自分が、とても恥ずかしかった、、、

 

ごめんよー、ちゃー坊!

 

食餌ができるようになった日の朝は獣医さんの診察を受け、夜にはホメオパスの先生とのフォローアップがありました。

 

続きます。

 

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ドキュメンタリー映画、"Kedi"

あれー、と思っているうちに7月が終わって今日は8月1日。

ここ1ヶ月の我が家ですが。
前回のブログをアップしてから1週間ほどして、ちゃー坊の状態が少しずつ落ち着いて来たかのようで、「もしや今度こそ!」と密かに淡い期待を抱いちゃったりしていたんですが、やっぱりまだちょっと早かった、、、(涙)
でもですね、ゆっくりではありますが、確実に良くなって来ています。

そんな中、7月中旬からは、アメリカのホメオパスの先生の勧めもあって皮下輸液を始めました。がっ、なにせ通院がめっちゃストレスなちゃー坊。
最初は簡単に確保できたものの、そのうち隠れるようになり、そしてその後はキャリーバッグに「何が何でも入らない!」と前脚を突っ張るほど。
もうこれは自宅補液に切り替えるしかないと、YouTubeの動画を何十回も見、経験者の友だちに質問して、繰り返し繰り返しイメトレをすること1週間。
内心は恐る恐るでしたが、「大丈夫っ!!キミなら出来るっ!!!」と自分に言い聞かせてついに先週の木曜日に決行。

それまではめっちゃ緊張しましたが、もう後にはひけない、と覚悟を決めちゃったら、意外とすんなりと行きました。

けれどここで問題勃発。
ふーっ、と一息ついて使ったもろもろを片付けているときに、点滴に使った蝶々の形をした『翼状針』のパッケージが目に入りました。

2016年12月

え?
慌てて買い込んだ翼状針を見てみると、2014年2月、2013年2月、、、
って、全部使用期限過ぎているじゃん!!!

トルコでは、点滴に使うリンゲル液も、ビタミン剤も、注射針も、全て薬局で買います。なので、翼状針を買った薬局の薬剤師さんに聞いてみたところ、「滅菌パックに入っているし開けてないから大丈夫よ」とさらり。

日本じゃ慌てて、「すみませんっ、すぐに交換しますっ!」ってなるんだろうけど、ここでは堂々と、大丈夫!と。
でもそう言われると、不安がちょっとだけ「大丈夫」に変わっちゃうから人間って不思議。

いや、心の奥底では、平気なんだろうか、と思ってはいるんです。
でも、トルコでこの形の針は余りポピュラーじゃないのか、置いていないのです。なのでしばらくはこの使用期限切れの針を使うしかない。
えーん(涙)

そんなこんなと色々とある毎日ですが、先週久しぶりに映画を観てきました。

その名も、"Kedi"(トルコ語で『猫』)

 


KEDI Official Trailer + Clip (2017) Cats Documentary Movie [HD]

 

この映画は2015年2月の"Istanbul Independent Film Festival"で初公開された後、昨年の2月にはアメリカで公開された、7匹の猫を主人公としたドキュメンタリー映画

賢くやり手のお母さん猫、サル
甘え上手な猫、ベンギュ
狩りの名人、アスラン・パルチャス
やきもちやきで仲間には凶暴な猫、ピスティコパット
社交的な猫、デニズ
役者な猫、ガムスズ
紳士的な猫、ドゥマン

イスタンブールは本当に猫が似合う町で、そんな7匹の猫たちと人との関わり方がとても心に響きます。

かつて日本に住んでいたとき、近所の猫の避妊や去勢、仔猫や人慣れしている猫の里親さんを見つけるなどといったことをしていたのですが、そういう立場からこの映画を観ると、心が痛むかもしれません。

命の在り方は本当に色々だけれど、例え小さな命でもそこにはまたいくつかの命が関わっていて、互いに支え合っている。
何となくなんですが、動物の世界には人間が感情的になって関わりすぎてはいけない世界があるような、そんなことも感じました。

この作品の監督である、ジェイダ・トルン監督は、イスタンブール生まれ。
小さい頃からどうしようもないくらいの猫好きで、通りで暮らす猫たちの中で育ったそうです。
彼女があまりに猫と過ごすものだから、お母さんは彼女が猫から狂犬病をうつされるのではないかと、お姉さんは家にノミを持ち込んでしまうのではないかと心配するほど。

イスタンブールを歩いていると、カフェやお店に猫がいるなんてここではごくごく当たり前のこと。逆に人間の方が猫に気を遣い、本来なら人が座る椅子に猫が寝ていたら、猫を起こさないようにそっと腰掛けたり、お茶を飲んだり本を読んでいるときに猫が膝に乗って来たり、椅子の横に寄り添ってきても、追い払う人の方が圧倒的に少ないかもしれません。
なんかね、この緩さというか、寛大さがとても好ましいのですよ、トルコ。

この映画は現在世界19カ国で配信されているようですが、日本ではまだのようですね。
日本の皆さんが一日も早くこの映画と出逢うことができますように。

Kedi Official Site

 

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口内炎は新しい病気?

『猫の難治性口内炎』という掲示板を読んでいるとき、生の鶏肉や卵で乗り切ったという方たちがいたのですが、これ、私的にはまったく『あり』なことだと思います。

 

人もそうですが、全ての生き物が健康で在るために、どういうものを食べているか、ということはとても大切なことです。
特に生まれ持った身体にとって余り適切でないものを食べることは、好ましいことではないと思います。

 

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《つーはお肉が大好き。ちゃー坊が残した缶詰を入れても、お肉を真っ先に食べます。》 

 

肉食獣の主食は草食動物。
肉では足りない栄養素を補うために、肉食獣は野菜や果物、穀物は食べないの?と思う方もいるかもしれませんが、身体の構造、例えば歯は主に肉を切り裂くだけだし、腸も短いので、野菜や穀物の繊維を消化しきれないため、それらを直接大量に食べることは自然界では普通はないと思います。けれど肉食獣は獲物である草食動物の内臓を食べることで、必要なビタミンや酵素を間接的に補っているのです。

 

私が猫のご飯を生肉中心の手作り食に変えたのは今からもう12年ほど前になりますが、そのきっかけは獣医さんに勧められた療法食でした。
その療法食は下部尿路疾患用のものでしたが、成分を見ると、ナトリウムが高い。それを先生に聞くと、この病気を予防する一つの方法として、お水をたくさん飲ませることが挙げられるそうで、そのため意図的に喉が乾くようにナトリウムが高めに設定されているということ。

 

え、それって腎臓は大丈夫なんですか?と聞きましたが、データ上問題ないと。

 

私はこの『データ上』という言葉に納得できず、内臓に負担をかけ過ぎない、よりストレスフリーな食生活は何?と納得いくまで調べた末の結論はとてもシンプルなものでした。

それは、『野生に習え』ということ。

 

食については書き始めると長くなるのでまた別の機会に書きますが、家猫といえども、猫はネコ科の中の猫。このときから、うちでは新鮮な肉や魚をメインの食事にしたのです。しかも生で。

 

当時は、お腹壊さない?とか、凶暴にならない?とか言われましたが、肉食獣の胃酸は強酸性で大概のウィルスや細菌を殺してしまいます。凶暴性については、まあそれはその子の性格かと(笑)
ちなみにうちの猫たちは生肉が原因でお腹を壊したことはありませんし、特に性格に変化もみられませんでした。

 

前置きが長くなりましたが、冒頭で述べた、市販のキャットフードを止めて鶏肉や卵で口内炎を治した、というのは猫という生き物の本来の生態が分かれば、そう不思議なことでもないのです。
私としては、猫が本来持つ『スイッチ』みたいなものが『オン』になったのだと思います。

特に卵は完全栄養食です。栄養の宝庫です。
ただし生の卵白にはビオチンというビタミンB7を壊してしまうアビジンが含まれているので、卵白は火を通した方が安心です。ちなみにうちでは卵白は人が食べてます。

 

また、ホリスティック医学では、動物に限らず、病気と食生活・予防接種の関係性を訴える医師や獣医師も少なくありません。

オーストラリアのホメオパス、マデリーン・イノセントさんのブログには、今から50年ほど前には『猫の口内炎や歯肉炎は存在しなかったと、多くの獣医がそう証言している』と書いてあります。

 

ペットにとって当時と今との大きな変化は、ペットフードの普及と予防接種だと彼女は言っています。
特に毎日、多くの場合日に数回摂る食事からは蓄積されるものも多く、そこから受ける影響も大きいので、予防接種よりも『何を食べているか』によって身体に与えるダメージも大きいと書いています。

私も彼女の意見には賛成です。

 

じゃあ何故手作り食で育っているちゃー坊が歯肉炎・口内炎になったか。
一番大きな原因は、加齢に伴い免疫力が落ちたことだと思います。
そしてどこかで『大丈夫』と思いたかった自分がいたのだと思います。
けれど見た目に変化がなく血液検査の結果にほとんど変化がなくても、それはあくまで一つの目安であって、加齢により、よりストレスを受けやすくなっていたのかもしれません。
猫はとても我慢強い生き物ですが、とても敏感な生き物でもあります。
そこにもう少し気を配っていれば、、、と悔やまれます。
ごめんよー、ちゃー坊。

 

けれど罹ってしまったことを悔やむだけでは先に進みません。
今はとにかく、一つ一つ課題をクリアし、住環境は少しでもストレスを減らし、新鮮で美味しいご飯を工夫していくだけ。

健康である、ということは『病気にならないこと』かもしれませんが、『病気になっても自力で治すことができる』ことも、同時に健康であるためにとても大切なことだと私は思います。

 

以下は先に紹介したマデリーン・イノセントさんの記事です。
興味のある方は是非読んでみてくださいね。(英語です)

 
Best Cat Health: Homeopathic Treatment of Feline Stomatitis, Cat Gum Disease

 

 

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