ねことわたしと

猫との暮らしあれこれ。

口内炎は新しい病気?

『猫の難治性口内炎』という掲示板を読んでいるとき、生の鶏肉や卵で乗り切ったという方たちがいたのですが、これ、私的にはまったく『あり』なことだと思います。

 

人もそうですが、全ての生き物が健康で在るために、どういうものを食べているか、ということはとても大切なことです。
特に生まれ持った身体にとって余り適切でないものを食べることは、好ましいことではないと思います。

 

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《つーはお肉が大好き。ちゃー坊が残した缶詰を入れても、お肉を真っ先に食べます。》 

 

肉食獣の主食は草食動物。
肉では足りない栄養素を補うために、肉食獣は野菜や果物、穀物は食べないの?と思う方もいるかもしれませんが、身体の構造、例えば歯は主に肉を切り裂くだけだし、腸も短いので、野菜や穀物の繊維を消化しきれないため、それらを直接大量に食べることは自然界では普通はないと思います。けれど肉食獣は獲物である草食動物の内臓を食べることで、必要なビタミンや酵素を間接的に補っているのです。

 

私が猫のご飯を生肉中心の手作り食に変えたのは今からもう12年ほど前になりますが、そのきっかけは獣医さんに勧められた療法食でした。
その療法食は下部尿路疾患用のものでしたが、成分を見ると、ナトリウムが高い。それを先生に聞くと、この病気を予防する一つの方法として、お水をたくさん飲ませることが挙げられるそうで、そのため意図的に喉が乾くようにナトリウムが高めに設定されているということ。

 

え、それって腎臓は大丈夫なんですか?と聞きましたが、データ上問題ないと。

 

私はこの『データ上』という言葉に納得できず、内臓に負担をかけ過ぎない、よりストレスフリーな食生活は何?と納得いくまで調べた末の結論はとてもシンプルなものでした。

それは、『野生に習え』ということ。

 

食については書き始めると長くなるのでまた別の機会に書きますが、家猫といえども、猫はネコ科の中の猫。このときから、うちでは新鮮な肉や魚をメインの食事にしたのです。しかも生で。

 

当時は、お腹壊さない?とか、凶暴にならない?とか言われましたが、肉食獣の胃酸は強酸性で大概のウィルスや細菌を殺してしまいます。凶暴性については、まあそれはその子の性格かと(笑)
ちなみにうちの猫たちは生肉が原因でお腹を壊したことはありませんし、特に性格に変化もみられませんでした。

 

前置きが長くなりましたが、冒頭で述べた、市販のキャットフードを止めて鶏肉や卵で口内炎を治した、というのは猫という生き物の本来の生態が分かれば、そう不思議なことでもないのです。
私としては、猫が本来持つ『スイッチ』みたいなものが『オン』になったのだと思います。

特に卵は完全栄養食です。栄養の宝庫です。
ただし生の卵白にはビオチンというビタミンB7を壊してしまうアビジンが含まれているので、卵白は火を通した方が安心です。ちなみにうちでは卵白は人が食べてます。

 

また、ホリスティック医学では、動物に限らず、病気と食生活・予防接種の関係性を訴える医師や獣医師も少なくありません。

オーストラリアのホメオパス、マデリーン・イノセントさんのブログには、今から50年ほど前には『猫の口内炎や歯肉炎は存在しなかったと、多くの獣医がそう証言している』と書いてあります。

 

ペットにとって当時と今との大きな変化は、ペットフードの普及と予防接種だと彼女は言っています。
特に毎日、多くの場合日に数回摂る食事からは蓄積されるものも多く、そこから受ける影響も大きいので、予防接種よりも『何を食べているか』によって身体に与えるダメージも大きいと書いています。

私も彼女の意見には賛成です。

 

じゃあ何故手作り食で育っているちゃー坊が歯肉炎・口内炎になったか。
一番大きな原因は、加齢に伴い免疫力が落ちたことだと思います。
そしてどこかで『大丈夫』と思いたかった自分がいたのだと思います。
けれど見た目に変化がなく血液検査の結果にほとんど変化がなくても、それはあくまで一つの目安であって、加齢により、よりストレスを受けやすくなっていたのかもしれません。
猫はとても我慢強い生き物ですが、とても敏感な生き物でもあります。
そこにもう少し気を配っていれば、、、と悔やまれます。
ごめんよー、ちゃー坊。

 

けれど罹ってしまったことを悔やむだけでは先に進みません。
今はとにかく、一つ一つ課題をクリアし、住環境は少しでもストレスを減らし、新鮮で美味しいご飯を工夫していくだけ。

健康である、ということは『病気にならないこと』かもしれませんが、『病気になっても自力で治すことができる』ことも、同時に健康であるためにとても大切なことだと私は思います。

 

以下は先に紹介したマデリーン・イノセントさんの記事です。
興味のある方は是非読んでみてくださいね。(英語です)

 
Best Cat Health: Homeopathic Treatment of Feline Stomatitis, Cat Gum Disease

 

 

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