B.E.A.M.をみる
今日は少し和らいでいますが、熱波がやってきて、暑かったのですよ、イスタンブール。
スイカ8.5キロ、つー5.2キロ。スイカは6分の1ほどは食べ、あとはスイカ糖にしました。
イスタンブールに来たばかりの頃は、トルコ人が「イスタンブールは蒸し暑い!」と言っているのを聞いて、『いやいや、こんなの蒸し暑いうちにはいらないでしょ?』って思っていたんですが、最近は「もしかしたら日本と同じくらい暑いんじゃないか?」って思ってしまうほど、イスタンブールの夏を蒸し暑く感じるようになってしまいました。
こう暑いと、食欲は落ちるし、冷たいものばっかり飲んだり食べたりで、身体が冷えることで内臓の働きが落ちてまた食べてくない、、、という、悪循環に陥りがち。
日本だと、ここで麺類とか鰻とかお寿司とか、暑くっても食べたくなるものがあるんですが、トルコの夏のお料理で思いつくものと言ったら、ジャジュックっていうヨーグルトとキュウリのスープみたいなものくらいでしょうか。
あとは、スイカくらいかなぁ。
ってスイカはお料理じゃないし、どこの国にもありますが(笑)
人間がこんなだと、猫も同様、食欲が落ちます。
ちゃー坊も、せっかく食欲が出て来て、おおーっ!って言うくらい食べていたんですが、熱波の到来とともに、また食べなくなってしまいました(涙)
食べないと、心配じゃないですか。
だって、食べること=生きること、ですから。
この病いを患うようになって、食べたり食べなかったり、安定したかと思ったら不安定になったりを繰り返しているので、その状況に私自身も大分慣れてきてはいるのですが、実は今回、丸4日食べなかったのです。
丸4日って、、、
ちゃー坊、断食道場に行けちゃいます。
って今だからそんなジョークも言えますが、その最中には『絶望』という言葉がちらついたほど。
だってですね、トルコは食材のオプションも日本に比べたらずっとずっと少ない上に、偏食に拍車がかかっている今、口にしてくれるものを見つけるのに、ホント苦労しているのです。
日本で同じような症状を持つ猫さんたちの情報交換の場を見ても、日本は魚介類だって種類が豊富だし、チュールとかその他のおやつ類やサプリメントも沢山ある。
羨ましい限りです、本当に!
けれどそんな状況の中でも、とても不思議なこともあるのです。
食べていないけれど、ちゃー坊から『力』を感じるんです。
なんて言うか、暑いし食べていないからだるそうにはしているけれど、衰弱している風には見えないみたいな。
これまで具合の悪いときは、クローゼットやソファの下に一日中籠りがちだったのですが、この4日間はひとりで隠れるように籠ることはほとんどなく、起きている時間も増え、撫でると喉を盛大にならしてご機嫌だったり。
これまでちゃー坊のお兄さん猫のミイとお姉さん猫のチイを見送っていますが、旅立つしばらく前から感じていた『生きてはいるけれど魂がはがれててしまった』ような感覚を、ちゃー坊からは全く感じません。
ちゃー坊は現在ホメオパシーの治療を受けていますが、先生からは病気の症状もですが、それ以上にB.E.A.M.という症状について、必ず、毎回、訊ねられます。
このB.E.A.M.とは、
B=Behavior(行動)
E=Energy(エネルギー)
A=Appetite(食欲)
M=Mood(気分)
もう少し具体的に言うと、
・グルーミング、爪とぎ、遊んだりなど、元気なときの行動をしているか
・エネルギーを感じるか
・食欲はあるか
・機嫌はよいか
先生は、顕在化している症状が悪くても、このB.E.A.M.に改善が見られれば、Very Good!と言います。
このB.E.A.M.から見えてくるのは、その子の全体像です。
病気のときはついその症状ばかりに焦点が向けられてしまいますが、慢性的な疾患はその『部分』だけに存在しているのではないのです。
ちゃー坊の場合、術後しばらく痛み止めを使っていたので食べることはできましたが、その食欲のA以外の、行動、エネルギー、機嫌は全てにおいてとても低下していました。
しかし食べなかったこの4日間は、『食べる』ことはできませんでしたが、食べ物には常に興味を示すなど、『食欲』がある素振りも見せていました。
それが証拠に、この時期手に入らない、大好物のマグロを近所の魚屋さんで奇跡的に見つけ差し出したときは、痛みや不快感にもめげずに食べました。
食べることを諦めないということは、生きる気力がまだまだあるということ。
何だか、頑張っているちゃー坊に気弱になった自分が、とても恥ずかしかった、、、
ごめんよー、ちゃー坊!
食餌ができるようになった日の朝は獣医さんの診察を受け、夜にはホメオパスの先生とのフォローアップがありました。
続きます。
*ブログランキングに参加しています。
*ポチッとよろしくお願いします🐈