ねことわたしと

猫との暮らしあれこれ。

トルコから日本へ《後編》

【これまでの経過はこちら】
トルコから日本へ《前編》
トルコから日本へ《中編》

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                 何故ちゃー坊がハーネスを着けているか?

 

さて、《中編》で、「あなたの家の近所にも検疫所がある」と言われ調べてみたところ、あった!
しかも家から徒歩5分!
猫たちの事前健康診断をお願いする、ちゃー坊のかかりつけの獣医さんに確認したところ、「そこで検疫受けられるよ!」とのこと。
やった❤️

本当はここで確認を終わりたいんですが、なにせここはトルコ。
いきなり行ってみたら、「今日は担当者はいないよ」とか、「これから出かけるからできないよ」とか言われかねないので、獣医さんに寄ったその足でその検疫所へ。

運良く担当の獣医さんがいて、検疫を受けたいことを話すと、なんと「出発当日にいらっしゃい」とのこと。
え?当日って無理でしょ、と内心思いながら、「ないとは思いますが、万が一書類に不備とかあったことを想定して、早めに受けたいんです。日本は出発の10日前から検疫を受けれると言うので、今日でも明日でも検疫を受けられます!」と話したところ、「分かりました。では明日の午前10時にいらっしゃい」となりました。

やったー!と喜んでいるのも束の間。
事前に獣医さんで健康診断とマイクロチップの読み込みを確認してもらわなくてはいけないので、大急ぎで家に帰り、2匹を連れて獣医さんへ。
ちゃー坊のマイクロチップが前脚の肩の辺りに移動してしまったため、それが読み取れるかちょっと心配でしたが、問題なく『ピッ♪』。

 

そして当日。

 

この日は生憎の冷たい雨。
10時って言っていても、多分11時に来てくれればいい方だなぁ、と思って出かけると、なんとエレベーターホールに担当獣医さんがいるではありませんか!
いやー、もう感動しました。

 

書類は私が持参した日本の検疫所の指定書類を見ながら、トルコの書式に入力し、それらに政府のハンコと担当獣医師の署名をして、「はい、どうぞ!」
やはり日本の書類には署名をくれないのね、、、と思いつつも、これは想定内。
獣医さんや他の担当者の方が超がつくほどの良い人たちだったので、「あのー、日本の書類にも裏書きをいただけませんか?それも提出するように言われていて、ないと入国が大変みたいなんです、、、」と『オネガイ、オネガイ』オーラいっぱいでお願いしたところ、一息ついて、「分かった、いいよ!」と気持ち良く対応してくださいました。

 

もうこのときは、「Çok çok teşekkür ederim!」を何度言ったことか。
「では気をつけて、猫たちと良い旅を!」と笑顔と握手で書類を渡してくださいました。

 

この書類を日本の検疫所に送り内容をチェックしてもらって、問題がないと『輸入事前届出受理通知』が検疫所から来ます。
入国する際に、
① 届出受理書
② Form A, C(原本)
③ 抗体値検査証明書(原本)
が必要となるので、最新の届出受理書を印刷しておきます。

 

本来ならこれで準備も整い万々歳と言いたいところなんですが、空港に検疫所がないイスタンブールの空港では、キャリーバッグに入った猫は『荷物』扱いで、2度のセキュリティーゲートを通過するために、猫たちをキャリーバッグから出さなくてはなりません。

 

実はこれが私にとって最大の難関。

 

知らない環境や大勢の人に動じない猫もいますが、うちの2匹は知らない環境も知らない人も雑踏も大の苦手。
お散歩でリードやハーネスに繋がれることに慣れている犬はその点問題が少ないでしょうが、ふつう猫たちはそういったものにも慣れていません。

f:id:watashitonekoto:20180430235008j:plain                  つー、、、この後脱いでしまった。

ってことで、うちでは事前に日本製のハーネスとリードを持って来てもらって、ハーネスをつけることに慣らそうと思ったんですが、つーが全くだめ。
着けようとする度に、私の手や腕は傷がどんどん増えて、しかもそうやって苦労して着けても脱いでしまう。
その上、キャリーバッグに入らない。
可哀想だけど、もうこれは洗濯ネットしかない、という結論に至り、つーは『洗濯ネット+キャリーバッグ』で当日を迎えました。

 

ちゃー坊もかなり緊張してましたが、私がしっかり抱いて無事に通過。
検査官には、"Aslan gibi"(ライオンみたい)と言われたほど、堂々としていたのでしょうか(笑)
一方つーは洗濯ネットに入っているせいか、謎の物体と化し、「これは何?え、猫?」的なリアクション(笑)

 

でもこの洗濯ネットが実はとっても問題でした。
というのも、家にあった一番大きな洗濯ネットは2重になっていて、おまけにキャリーバッグという狭い空間と言うことも相まって、つーの呼吸が荒くなってしまいました。
これは私が「つーは生きて日本に行けるのだろうか、、、」と心配した所以です。

 

でもそれも待ち時間に逃げられない程度にちょっとネットの口を開けることで解消しました。
2つ目のゲートを通過した後は、もう日本の検疫所までキャリーバッグから出さないので、バッグの中で洗濯ネットのジッパーを開けて、つーは自由の身に!
相当疲れたのか、飛行機内では爆睡。

 

ちゃー坊は人生2度目のフライト、ということもあって余裕?
ほとんど鳴かずに大人しく、粗相もなしで良い子でした。

 

日本に着いてからはもはや大船にのった気分。
だって書類は問題なしだし、猫たちの検疫もちゃんとドアが閉まる個室で行われるので、「空港で脱走」なんてことはない。
もうこういった点は、日本は本当に安心です。

 

30分ほどで検疫を終え、レンタカーで一路懐かしい我が家へ!

 

おまけへ続きます。

 

 

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