ねことわたしと

猫との暮らしあれこれ。

チイをおもう日

3年前の8月21日、明け方。
私が二番目に保護した猫、チイが空へ還って行った日。

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チイが亡くなって3年が経ったけれど、チイのことを思わない日はない。
むしろ、元気だった頃のときより、ずっとずっと頻繁にチイのことを思う。


小さな身体。
細い手足。
青になったり緑になったりする美しい目。
ヒャヒャヒャと小さく笑うような鳴き声。
少し湿ったようなヒンヤリした被毛。

 

目で、耳で、手の感触で。
私の五感はぜんぶでチイのことをいつでもはっきりと思い出せる。

 

チイを保護してすぐに動物病院へ連れて行って、避妊手術をお願いした。
当時うちには犬とチイより1年前に保護したミイがいて、おまけにうちは母子家庭。
これ以上動物は飼う自信がなかった。
避妊したチイを保護した場所にリリースするか、新しい飼い主さんを見つけるか、考えるので1週間時間をもらった。

 

そして1週間後。

 

チイは我が家の子になった。

 

避妊手術が終わってチイに会いに行ったとき、とても不安そうな顔で私たちを見ていたのがとても印象的だった。
チイはすごく人に慣れている子だった。
きっと理由があってあの場所に置き去りにされたんだろうなぁと思うと、もとの場所に戻せなかった。
猫の多頭飼いも、犬と猫の多頭飼いも初めてだけれど、まあどうにかなるか、、、と家に連れて帰ることにした。

 

しばらくケージ飼いをしたものの、鳴いたり不満そうな行動をすることは、一度もなかった。いつも大人しくちょこんと座り、「チイ」と呼べば必ず返事をした。
穏やかで大らかな性格だったからかすぐにうちの環境にもなれ、それから数ヶ月後にはうちに迷い込んできたちゃー坊を、最初はものすごく拒絶したものの、一度受け入れたら実の子のように可愛がった。

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日本にいる間は、病気らしい病気は全くせず、問題も起こさず、本当に手のかからない子だった。

 

そんなチイが、イスタンブールに来て間もなく病気になった。
小さな身体がみるみる間に更に小さくなって行った。
最後も本当に潔かった。
自ら食べることを止め、私が仮眠をとったほんの1時間くらいの間に逝ってしまった。
当時を振り返ると、今の私ならもっと何かチイのために出来たと思うけれど、あの頃の私はトルコ語もほとんど分からず、生活も思うように行かず、自分のことでいっぱいいっぱいだった。

 

申し訳なかったなぁと。
でも、それ以上にチイからは沢山のことを教えてもらった。


控えめで、華奢な身体で一見大人しそうだったけど、でも本当はとっても遊び好きで誰よりも強くって、そして誰よりも愛情深かったね。
保護した仔猫の面倒もよく見てくれていたね。
人間が弱っているとき、いつも側にきて、寄り添って、じっと見守ってくれていたね。
みんなチイのことが大好きだったし、今も変わらず大好きだよ。

 

チイが愛情いっぱいで育ててくれたチャー坊は今口が痛くってちょっと大変だけど、私がしっかりサポートしているので安心してね。

大好きな大好きなチイ。
出逢えたこと、そして11年と2ヶ月ともに暮らせたことは、私の大切な宝物です。
ありがとう。
また会おうね。 

Love you and miss you, Chie...

  

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