ドキュメンタリー映画、"Kedi"
あれー、と思っているうちに7月が終わって今日は8月1日。
ここ1ヶ月の我が家ですが。
前回のブログをアップしてから1週間ほどして、ちゃー坊の状態が少しずつ落ち着いて来たかのようで、「もしや今度こそ!」と密かに淡い期待を抱いちゃったりしていたんですが、やっぱりまだちょっと早かった、、、(涙)
でもですね、ゆっくりではありますが、確実に良くなって来ています。
そんな中、7月中旬からは、アメリカのホメオパスの先生の勧めもあって皮下輸液を始めました。がっ、なにせ通院がめっちゃストレスなちゃー坊。
最初は簡単に確保できたものの、そのうち隠れるようになり、そしてその後はキャリーバッグに「何が何でも入らない!」と前脚を突っ張るほど。
もうこれは自宅補液に切り替えるしかないと、YouTubeの動画を何十回も見、経験者の友だちに質問して、繰り返し繰り返しイメトレをすること1週間。
内心は恐る恐るでしたが、「大丈夫っ!!キミなら出来るっ!!!」と自分に言い聞かせてついに先週の木曜日に決行。
それまではめっちゃ緊張しましたが、もう後にはひけない、と覚悟を決めちゃったら、意外とすんなりと行きました。
けれどここで問題勃発。
ふーっ、と一息ついて使ったもろもろを片付けているときに、点滴に使った蝶々の形をした『翼状針』のパッケージが目に入りました。
2016年12月
え?
慌てて買い込んだ翼状針を見てみると、2014年2月、2013年2月、、、
って、全部使用期限過ぎているじゃん!!!
トルコでは、点滴に使うリンゲル液も、ビタミン剤も、注射針も、全て薬局で買います。なので、翼状針を買った薬局の薬剤師さんに聞いてみたところ、「滅菌パックに入っているし開けてないから大丈夫よ」とさらり。
日本じゃ慌てて、「すみませんっ、すぐに交換しますっ!」ってなるんだろうけど、ここでは堂々と、大丈夫!と。
でもそう言われると、不安がちょっとだけ「大丈夫」に変わっちゃうから人間って不思議。
いや、心の奥底では、平気なんだろうか、と思ってはいるんです。
でも、トルコでこの形の針は余りポピュラーじゃないのか、置いていないのです。なのでしばらくはこの使用期限切れの針を使うしかない。
えーん(涙)
そんなこんなと色々とある毎日ですが、先週久しぶりに映画を観てきました。
その名も、"Kedi"(トルコ語で『猫』)
KEDI Official Trailer + Clip (2017) Cats Documentary Movie [HD]
この映画は2015年2月の"Istanbul Independent Film Festival"で初公開された後、昨年の2月にはアメリカで公開された、7匹の猫を主人公としたドキュメンタリー映画。
賢くやり手のお母さん猫、サル
甘え上手な猫、ベンギュ
狩りの名人、アスラン・パルチャス
やきもちやきで仲間には凶暴な猫、ピスティコパット
社交的な猫、デニズ
役者な猫、ガムスズ
紳士的な猫、ドゥマン
イスタンブールは本当に猫が似合う町で、そんな7匹の猫たちと人との関わり方がとても心に響きます。
かつて日本に住んでいたとき、近所の猫の避妊や去勢、仔猫や人慣れしている猫の里親さんを見つけるなどといったことをしていたのですが、そういう立場からこの映画を観ると、心が痛むかもしれません。
命の在り方は本当に色々だけれど、例え小さな命でもそこにはまたいくつかの命が関わっていて、互いに支え合っている。
何となくなんですが、動物の世界には人間が感情的になって関わりすぎてはいけない世界があるような、そんなことも感じました。
この作品の監督である、ジェイダ・トルン監督は、イスタンブール生まれ。
小さい頃からどうしようもないくらいの猫好きで、通りで暮らす猫たちの中で育ったそうです。
彼女があまりに猫と過ごすものだから、お母さんは彼女が猫から狂犬病をうつされるのではないかと、お姉さんは家にノミを持ち込んでしまうのではないかと心配するほど。
イスタンブールを歩いていると、カフェやお店に猫がいるなんてここではごくごく当たり前のこと。逆に人間の方が猫に気を遣い、本来なら人が座る椅子に猫が寝ていたら、猫を起こさないようにそっと腰掛けたり、お茶を飲んだり本を読んでいるときに猫が膝に乗って来たり、椅子の横に寄り添ってきても、追い払う人の方が圧倒的に少ないかもしれません。
なんかね、この緩さというか、寛大さがとても好ましいのですよ、トルコ。
この映画は現在世界19カ国で配信されているようですが、日本ではまだのようですね。
日本の皆さんが一日も早くこの映画と出逢うことができますように。
Kedi Official Site
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